整形外科外来における関節リウマチ初期診断の基本−初診時に必要な視点とアプローチ−

整形外科外来は関節リウマチ（RA）の診断における最初の関門であり，早期に「RAを疑う視点」をもつことが不可欠である。問診・身体診察・血液検査・画像検査を組み合わせた包括的評価により，初期RAを見逃さずに診断することが可能となる。診断遅延は不可逆的な関節破壊やADL低下を招き，社会的損失にもつながる。整形外科医が初期診断を担うことで，早期治療開始と長期的QOL維持に寄与できる。