特集 誤診と見逃しを防ぐ
関節リウマチ診療における見逃し・誤診
西田 圭一郎
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1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科
キーワード:
関節リウマチ(rheumatoid arthritis)
,
分類基準(classification criteria)
,
鑑別診断(differential diagnosis)
Keyword:
関節リウマチ(rheumatoid arthritis)
,
分類基準(classification criteria)
,
鑑別診断(differential diagnosis)
pp.132-140
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000434
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関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)では早期診断が重要である。2010年に新分類基準がACR(AmericanCollege of Rheumatology)とEULAR(European League Against Rheumatism)によって発表されたが,この分類基準の問題点の1つは,第1段階でRA以外の疾患を否定できるかどうかである。日本リウマチ学会では鑑別の難易度別に分けたリストを発表し,新基準使用時の併用を推奨している。診断を誤ると適切な治療がなされないうえに薬剤の誤投与も招く。本稿では主にRAとの鑑別診断で注意すべき疾患を中心に解説する。
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