Japanese
English
特集 椎間板と痛み
椎間板の画像診断の進歩
Progress of Imaging Diagnosis for Intervertebral Disc
竹林 庸雄
1
,
山下 敏彦
1
Tsuneo TAKEBAYASHI
1
,
Toshihiko YAMASHITA
1
1札幌医科大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Sapporo Medical University School of Medicine
キーワード:
椎間板性腰痛(discogenic pain)
,
画像診断(imaging diagnosis)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
Keyword:
椎間板性腰痛(discogenic pain)
,
画像診断(imaging diagnosis)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
pp.19-23
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200005
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はじめに
本邦における腰痛の有訴者率は男性で1位,女性でも2位であり,その生涯罹患率は60〜80%といわれている.腰痛の原因の1つである椎間板障害に関わる医療費として年間約1,700億円が費やされており,わが国の医療経済に深刻な影響を及ぼしている.また,腰痛は幅広い年齢層で認められるが,特に青壮年期の男性に多く,就労への影響も大きく社会的問題となっている.しかしながら,椎間板障害に基づく腰痛のメカニズムはいまだ明確ではなく,加齢に基づく生理的変化である変性を含めた椎間板に関するさらなる臨床・基礎研究が必要である.本稿では,腰椎椎間板に関わる最近の画像診断の知見について概説する.
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