特集 小児スポーツ傷害の病態と治療
スポーツによる小児肘関節傷害の病態と治療
横山 賢二
1
,
松浦 哲也
2
1徳島大学病院整形外科
2徳島大学病院リハビリテーション部
キーワード:
内側上顆障害(medial epicondyle apophysitis)
,
離断性骨軟骨炎(osteochondritis dissecans)
,
肘(elbow)
Keyword:
内側上顆障害(medial epicondyle apophysitis)
,
離断性骨軟骨炎(osteochondritis dissecans)
,
肘(elbow)
pp.684-692
発行日 2025年7月19日
Published Date 2025/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002225
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少年野球選手の肘関節障害として内側上顆障害と離断性骨軟骨炎が多い。内側上顆障害は,靱帯あるいは筋の牽引ストレスが契機となる。進行すると骨端核の分離・分節,さらに遊離骨片形成に至る。治療は投球中止や制限が中心となり,発生予防として投球数制限が有効である。離断性骨軟骨炎は,虚血などの内的要因と反復する微小外力によって発生する。主に初期と進行期では保存療法が行われ,終末期では手術が必要となることがある。両者の病態と治療の違いを理解することが重要である。

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