特集 小児スポーツ傷害の病態と治療
スポーツによる小児脊椎障害の病態と治療
高松 信敏
1,2
,
酒井 紀典
2,3
,
西良 浩一
2
1徳島県立海部病院整形外科
2徳島大学整形外科
3徳島県立三好病院整形外科
キーワード:
腰椎分離症(lumbar spondylolysis)
,
腰椎椎間板ヘルニア(lumbar disc herniation)
,
腰椎終板障害(lumbar endplate injury)
,
スポーツ復帰(return to sports)
Keyword:
腰椎分離症(lumbar spondylolysis)
,
腰椎椎間板ヘルニア(lumbar disc herniation)
,
腰椎終板障害(lumbar endplate injury)
,
スポーツ復帰(return to sports)
pp.668-677
発行日 2025年7月19日
Published Date 2025/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002223
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本稿では,スポーツによる小児脊椎障害のうち,特に腰椎分離症,腰椎椎間板ヘルニア,腰椎終板障害を中心に,その病態,診断,治療について解説する。腰椎分離症は疲労骨折が主な原因であり,病期や骨年齢に応じた適切な診断と治療が重要である。腰椎椎間板ヘルニアと終板障害の一つである後方骨端輪骨折は類似の症状を呈するが,それぞれ異なる治療戦略を要する。スポーツ復帰においては,身体機能の改善と再発予防を重視し,競技レベルや患者の背景に応じた個別の治療方針が求められる。

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