特集 橈骨遠位端骨折の最前線−治療の極意を教えます−
コンピューターシミュレーションを用いた矯正骨切り術の初期評価から実際の手術まで(関節内変形治癒骨折を含む)
村瀬 剛
1,2
,
岡 久仁洋
2
1ベルランド総合病院整形外科
2大阪大学大学院医学系研究科
キーワード:
橈骨遠位端骨折(distal radius fracture)
,
変形治癒(malunited fracture)
,
矯正骨切り(corrective osteotomy)
,
コンピューターシミュレーション(computer simulation)
,
患者適合型ガイド(patient specific guide)
,
カスタムメイドプレート(custom-made plate)
Keyword:
橈骨遠位端骨折(distal radius fracture)
,
変形治癒(malunited fracture)
,
矯正骨切り(corrective osteotomy)
,
コンピューターシミュレーション(computer simulation)
,
患者適合型ガイド(patient specific guide)
,
カスタムメイドプレート(custom-made plate)
pp.613-620
発行日 2025年6月19日
Published Date 2025/6/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002200
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橈骨遠位端骨折変形癒合に対する矯正骨切り術は,可動域制限や疼痛改善に重要であるが,従来のX線画像を用いた方法では誤差が大きかった。近年,実用化されたコンピューターシミュレーションに基づく上肢変形矯正システムは,患者適合型ガイドとカスタムメイドプレートにより,正確な変形矯正と強固な内固定を可能にする。本稿では,本システムを用いた矯正骨切り術の適応,CT撮影法,術前シミュレーション,手術手技,後療法について解説する。関節内変形治癒骨折への応用例も示し,本システムの有効性を示す。

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