特集 股関節温存手術-寛骨臼側股関節周囲骨切り術-
Periacetabular osteotomy(PAO)の特徴と手術手技
帖佐 悦男
1
1宮崎大学医学部整形外科
キーワード:
寛骨臼形成不全症(acetabular dysplasia)
,
変形性股関節症(osteoarthritis of the hip)
,
寛骨臼骨切り術(acetabular osteotomy)
,
前方進入(anterior approach)
Keyword:
寛骨臼形成不全症(acetabular dysplasia)
,
変形性股関節症(osteoarthritis of the hip)
,
寛骨臼骨切り術(acetabular osteotomy)
,
前方進入(anterior approach)
pp.153-159
発行日 2025年2月19日
Published Date 2025/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002057
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Periacetabular osteotomy(PAO,Bernese osteotomy)の特徴は,手術体位は仰臥位であり,前方進入で骨盤内側からアプローチし,多角形に骨切りするため骨移植なしで骨頭の内方化と遠位化(脚長差の補正)が行えることである。また,外転筋群や縫工筋を剥離しないため,寛骨臼移動骨片への血行が温存され,早期からの荷重歩行の開始や筋力回復が早いことである。欠点は,盲目的な骨切り,外側大腿皮神経損傷,恥骨の偽関節などのリスクがあることである。
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