整形外科 名人のknow-how
Spherical periacetabular osteotomy(SPO)についての知識と技術
原 俊彦
1
Toshihiko HARA
1
1飯塚病院,整形外科
pp.1398-1403
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003183
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関節面の曲率を変更せず骨頭の被覆を改善させる手術であるperiacetabular osteotomy(PAO)には様々な術式が存在しており,術式ごとの特徴を系統立てて理解することは大変難しい状況にある。特に寛骨臼移動術(transposition osteotomy of the acetabulum;TOA)と寛骨臼回転骨切り術(rotational acetabular osteotomy;RAO)は本邦で開発された術式だが,多様な工夫が繰り返されてきたため,呼称のみで術式を知ることは困難である。また世界的にはBernese’s PAOが行われている。そのようななかで,アプローチとquadrilateral surface(QLS)・恥骨骨切りの有無に着目することで,それぞれの術式の特徴が明瞭化される。Spherical periacetabular osteotomy(SPO)は,前方アプローチでQLS・恥骨を骨切りしない点で他の術式と差別化される。
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