特集 遠位脛腓靱帯損傷の病態と治療
骨折を伴った遠位脛腓靱帯損傷の治療
西井 幸信
1
1近森病院整形外科
キーワード:
足関節果部骨折(ankle malleolar fracture)
,
遠位脛腓靱帯損傷(syndesmosis injury)
,
腓骨(fibula)
Keyword:
足関節果部骨折(ankle malleolar fracture)
,
遠位脛腓靱帯損傷(syndesmosis injury)
,
腓骨(fibula)
pp.74-81
発行日 2025年1月19日
Published Date 2025/1/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002032
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骨折を伴った遠位脛腓靱帯損傷に対する治療では足関節を構成する骨性要素である腓骨,脛骨の整復が遠位脛腓靱帯の修復とともに重要となる。足関節果部骨折AO分類のB型骨折では,骨折部が適切に整復されていれば原則的に脛腓間固定を行う必要はない。C型骨折では,腓骨骨折が関節上5 cm以上の場合は脛腓間固定を必要とする。Maisonneuve骨折のように直視下での腓骨骨折の整復が困難な場合には,スクリューあるいはKirschner鋼線を使用する必要があり,タイトロープ単独での固定では不十分である。
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