特集 上腕骨外側・内側上顆炎—診療の基本と最近の進歩—
上腕骨外側上顆炎に対する短橈側手根伸筋腱延長術
森谷 浩治
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1一般財団法人新潟手の外科研究所
キーワード:
上腕骨外側上顆炎(lateral epicondylitis of the humerus)
,
短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis)
,
腱延長術(tendon elongation)
Keyword:
上腕骨外側上顆炎(lateral epicondylitis of the humerus)
,
短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis)
,
腱延長術(tendon elongation)
pp.842-851
発行日 2024年8月19日
Published Date 2024/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001859
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上腕骨外側上顆炎の病態は短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis;ECRB)の起始部障害であり,このECRBにしか処置を施さない腱延長術は疾患の本態だけを処理する唯一の術式となる。本術式は狭義の上腕骨外側上顆炎の誘因および修復を妨げるECRBの筋節の伸長を抑制する機序に基づき,症状の緩和のみならず,ECRB起始部の治癒も期待できる。臨床成績は良好であるが,それには適応症例の選択が大切となる。
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