特集 上腕骨外側・内側上顆炎—診療の基本と最近の進歩—
解剖学的観点からみた上腕骨外側・内側上顆炎の病態
二村 昭元
1
,
星加 昭太
2
,
深井 敦大
2
1東京医科歯科大学大学院運動器機能形態学講座
2東京医科歯科大学大学院臨床解剖学分野
キーワード:
短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis;ECRB)
,
関節包(joint capsule)
,
回内屈筋群(flexor pronator muscles)
Keyword:
短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis;ECRB)
,
関節包(joint capsule)
,
回内屈筋群(flexor pronator muscles)
pp.793-799
発行日 2024年8月19日
Published Date 2024/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001852
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
上腕骨外側上顆炎と内側上顆炎は,いずれも反復する牽引ストレスが共同起始腱に負荷され,微小損傷と線維化が生じると考えられている。外側では,共同起始腱の中で短橈側手根伸筋が腱成分のみで起始するという特殊性を示し,その深層における関節包は薄く,骨への付着幅も狭い。内側では,共同起始の中に橈側手根屈筋と長掌筋腱の深層,かつ円回内筋と浅指屈筋の間に線維性の腱性中隔が存在する。
Copyright © 2024, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.