特集 変形性関節症の最新の治療戦略
Ⅱ 各論
人工関節置換術
人工股関節置換術(THA)に対する最新のトレンド−下肢牽引台を用いた最小侵襲アプローチ「intra-capsular THA」に関して−
中村 嘉宏
1
,
帖佐 悦男
1
1宮崎大学整形外科
キーワード:
下肢牽引手術台(traction operative table)
,
Direct anterior approach(DAA)
,
最小低侵襲手術(minimally invasive surgery;MIS)
Keyword:
下肢牽引手術台(traction operative table)
,
Direct anterior approach(DAA)
,
最小低侵襲手術(minimally invasive surgery;MIS)
pp.147-156
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001568
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・人工股関節全置換術の成功の秘訣は,正確なインプラント挿入と筋腱軟部組織の温存にある。
・Direct anterior approachはinternervous/intermuscular planeでの侵入であり,脱神経などの観点から低侵襲もしくはMIS手術とされる一方,大腿骨ステム挿入に難渋することが多い。
・下肢牽引手術台を用いることは大腿骨肢位の安定的保持を可能とし,大腿骨ステムを比較的容易に挿入可能となる。
・ステム外側ショルダー部分のオフセットデザインやユニークなラスプハンドルなど大腿骨挙上を行わなくてもステム挿入可能であり,坐骨大腿靱帯やshort rotator含め股関節後方安定性に重要な軟部組織温存が可能である。
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