特集 小児肘関節近傍骨折治療のコツと落とし穴
上腕骨外側顆骨折の臨床的特徴と治療
友利 裕二
1
1日本医科大学整形外科
キーワード:
外側顆骨折(lateral condyle fracture)
,
上腕骨(humerus)
,
小児(children)
,
外科的アプローチ(surgical approach)
Keyword:
外側顆骨折(lateral condyle fracture)
,
上腕骨(humerus)
,
小児(children)
,
外科的アプローチ(surgical approach)
pp.613-623
発行日 2022年6月19日
Published Date 2022/6/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001036
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小児上腕骨外側顆骨折は,関節内骨折かつ骨端線損傷であるため,解剖学的な整復が必須である。診断は,単純X線像4方向で骨片の転位を評価する。骨折部の転位が2 mm未満の症例では,CT,MRI検査で関節面の転位,cartilaginous hingeの有無を評価し,cartilaginous hingeがある症例,関節面の転位がない症例は保存治療を行う。骨折部の転位が2 mm未満であっても,骨片の転位が生じた症例では観血治療を行う。骨折部の転位が2 mm以上の症例は,前外側進入法を用いて解剖学的な整復を行い,整復位損失が生じない固定性法を用いて内固定する。
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