特集 大腿骨頭壊死症の基礎と臨床Up to date
ステロイド関連骨壊死に対する病態研究の最新情報
植田 修右
1
,
市堰 徹
1
,
兼氏 歩
1
1金沢医科大学整形外科学
キーワード:
ステロイド関連骨壊死(steroid-associated osteonecrosis)
,
ミトコンドリア障害(mitochondrial dysfunction)
,
酸化ストレス(oxidative stress)
Keyword:
ステロイド関連骨壊死(steroid-associated osteonecrosis)
,
ミトコンドリア障害(mitochondrial dysfunction)
,
酸化ストレス(oxidative stress)
pp.1261-1265
発行日 2021年12月19日
Published Date 2021/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000834
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これまで筆者らは,本疾患への酸化ストレスの関与を中心に機序の解明および予防法の検討を行ってきた。近年,酸化ストレスに起因するミトコンドリア障害や新しい細胞死の概念としてnecroptosisの関与について注目されている。ミトコンドリア転写因子A(mitochondrial transcription factor A;TFAM)はミトコンドリアDNAの維持やその修復を行うだけでなく,ミトコンドリア自体の数やその細胞死を調整するといわれている。TFAMに加え,ミトコンドリアに関連する因子を用いてステロイド関連大腿骨頭壊死症に対するミトコンドリア障害の関与やnecroptosisの関与について検討を行ったので,これまでの報告と併せて予防の可能性についても述べる。
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