特集 創外固定法Update
開放骨折における創外固定
上原 健敬
1
,
野田 知之
2
1岡山大学学術研究院医歯薬学域地域救急・災害医療学講座
2川崎医科大学運動器外傷・再建整形外科学講座
キーワード:
開放骨折(open fracture)
,
創外固定(external fixation)
,
ダメージコントロール手術(damage control orthopaedics)
Keyword:
開放骨折(open fracture)
,
創外固定(external fixation)
,
ダメージコントロール手術(damage control orthopaedics)
pp.788-794
発行日 2021年8月19日
Published Date 2021/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000703
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中等度以上の四肢開放骨折の治療では,初期にモジュラー式創外固定を用いた一時的骨安定化を行い,感染の防止と軟部組織の改善を獲得した後に根本治療を施行することが代表的な治療オプションである。初期治療における創外固定の要点は,安全にピンを設置すること,長期間の待機にも耐えうる適切な整復位を獲得しておくこと,最終治療を考慮したピンおよびロッドの配置を行うことである。初期治療の結果は開放骨折の最終治療の難易度や治療期間に大きく影響するため,適切な創外固定手技の獲得が重要である。
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