特集 骨盤骨折治療Update:基礎から応用まで
Ⅱ.脆弱性骨盤骨折
保存治療と手術治療の実際
上田 泰久
1
1札幌徳洲会病院整形外科外傷センター
キーワード:
脆弱性骨盤骨折(fragility fractures of the pelvis;FFPs)
,
保存治療(conservative treatment)
,
手術治療(operative treatment)
Keyword:
脆弱性骨盤骨折(fragility fractures of the pelvis;FFPs)
,
保存治療(conservative treatment)
,
手術治療(operative treatment)
pp.450-466
発行日 2021年4月19日
Published Date 2021/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000592
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脆弱性骨盤骨折(fragility fractures of the pelvis;FFPs)は近年増加している外傷である。これまでの骨盤骨折の分類ではなく,独自のFFP分類を用いて骨折を分析し,治療方針を決定する必要がある。その多くは初期に保存治療の適応になるが,ときに奏効せず,手術治療への方針転換を余儀なくされることがある。手術治療は低侵襲かつ強固な内固定を目指す必要があるが,骨粗鬆症の骨盤輪において固定性を担保できる部位を知って固定方法を計画する必要がある。多くはtype別に手術方法を決定することができ,それを組み合わせることで必要十分な手術を行うことができる。
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