特集 外傷性肩関節前方不安定症の治療戦略
関節窩骨形態・骨性Bankart病変の経時的変化-関節窩骨欠損の拡大と骨片の骨吸収-
中川 滋人
1
1行岡病院スポーツ整形外科
キーワード:
関節窩骨欠損(glenoid defect)
,
骨性バンカート病変(bony Bankart lesion)
,
骨性バンカート修復術(bony Bankart repair)
Keyword:
関節窩骨欠損(glenoid defect)
,
骨性バンカート病変(bony Bankart lesion)
,
骨性バンカート修復術(bony Bankart repair)
pp.1036-1043
発行日 2020年10月19日
Published Date 2020/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000393
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外傷性肩関節前方不安定症において,初回受傷からの期間が長くなると骨性Bankart病変に伴う骨片に骨吸収が生じ,受傷後1年以内に約半分の大きさになった。一方,脱臼だけでなく,亜脱臼を繰り返すことによって関節窩骨欠損は大きくなったため,骨片の大きさが相対的に小さく見える可能性も示唆された。骨片が小さくなると,骨性Bankart修復術後の骨癒合率は低下し,術後再発が増加した。
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