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Heart View Volume 21, Issue 8 （August 2017）

Heart View 21巻8号（2017年8月発行）

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特集新規糖尿病薬は心血管イベントの抑制にどうかかわるか

治す　LEADER試験の解釈と循環器疾患への応用山口浩司 ¹ , 佐田政隆 ¹徳島大学大学院医歯薬学研究部循環器内科学キーワード：血管内皮 , 国際協力 , 心臓血管疾患 , 糖尿病-2型 , 発生率 , 血管平滑筋 , マクロファージ , 多施設共同研究 , ランダム化比較試験 , Liraglutide , Incretins , Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors , Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonists Keyword: Liraglutide , Cardiovascular Diseases , Endothelium, Vascular , Diabetes Mellitus, Type 2 , International Cooperation , Muscle, Smooth, Vascular , Macrophages , Incidence , Multicenter Studies as Topic , Randomized Controlled Trials as Topic , Incretins , Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors pp.875-880

発行日 2017年8月9日 Published Date 2017/8/9

DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017390476

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文献概要
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近年の糖尿病治療薬は発展が目覚ましく,インクレチン関連薬およびナトリウム･グルコース共役輸送体(sodium glucose transporter;SGLT)2阻害薬が治療の中心的な薬剤になっている。インクレチン関連薬にはジペプチジルペプチターゼ(dipeptidyl peptidase;DPP)4阻害薬とグルカゴン様ペプチド(glucagonlike peptide;GLP)-1受容体作動薬がある。近年,インクレチンは全身に対するさまざまな多面的効果が報告されており,血糖降下作用とは別に動脈硬化抑制作用が期待されている。最近いくつかのGLP-1受容体作動薬の心血管疾患への効果を主要評価項目とした大規模臨床試験が発表されたが,唯一心血管イベントの抑制効果が示されたのがLEADER試験である。本稿ではLEADER試験の結果とGLP-1受容体作動薬の多面的効果(特に心血管疾患関連項目)を中心に述べる。