特集 新規糖尿病薬は心血管イベントの抑制にどうかかわるか
診る 糖尿病の血管合併症
中村 二郎
1
,
神谷 英紀
1愛知医科大学 医学部内科学講座糖尿病内科
キーワード:
アルブミン尿
,
Insulin
,
Glycated Hemoglobin A
,
血糖
,
糖尿病-2型
,
糖尿病性血管障害
,
ランダム化比較試験
,
メタアナリシス
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonists
,
SGLT2 Inhibitors
,
強化インスリン療法
Keyword:
Sodium-Glucose Transporter 2 Inhibitors
,
Albuminuria
,
Blood Glucose
,
Diabetic Angiopathies
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Glycated Hemoglobin A
,
Insulin
,
Meta-Analysis as Topic
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
pp.784-789
発行日 2017年8月9日
Published Date 2017/8/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017390464
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糖尿病治療においては,糖尿病合併症を抑制することが重要であることはいうまでもない。そのなかで,細小血管障害に関しては,ヘモグロビンA1c(hemoglobinA1c;HbA1c)を7%未満に保つことにより,その発症・進展を抑制できることは証明されているものの,大血管障害においては,単にHbA1cを下げるだけの治療では抑制できないことが示されており,大きな課題となっている。そのような背景のなか,近年SGLT(sodium glucose transporter)2阻害薬およびグルカゴン様ペプチド(glucagon-like peptide;GLP)-1受容体作動薬が,二次予防において心血管イベントを抑制する可能性が示され,糖尿病治療に大きなインパクトを与えている。本稿では,2型糖尿病患者における心血管イベントを中心とした血管合併症の抑制に対する血糖コントロールの意義と新たな糖尿病治療薬の意義について概説するが,詳細に関しては他稿を参照いただきたい。
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