特集 症候別画像診断プロトコル
3T MRI独特のシーケンス 前立腺 RESOLVE法による前立腺拡散強調像
楫 靖
1
,
鈴木 淳志
,
熊澤 真理子
,
三須 陽介
1獨協医科大学 放射線医学講座
キーワード:
前立腺腫瘍
,
エコープラナーイメージング
,
拡散MRI
Keyword:
Prostatic Neoplasms
,
Echo-Planar Imaging
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.162-163
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184047
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前立腺癌診療においてMRIは検出,病期診断, モニタリングなどの目的で用いられている。癌検 出についてはProstate Imaging Reporting and Data System(PI‒RADS)1)に代表されるmultiprametric MRIの有用性が示されており,なかでも拡散強 調像の果たす役割は大きい。しかし,前立腺は 直腸のすぐ前方に存在するため,直腸内ガスに よって磁化率アーチファクト,すなわち画像の 歪みを生じやすい。磁化率アーチファクトは 1.5T装置に比して3T装置で強く認められ,また 通常の拡散強調像に用いるsingle shot‒echo planar imaging(SS‒EPI)法で強く生じる。3T 装置を用いた前立腺拡散強調像の撮像では,磁 化率アーチファクトへの対策が必要である。
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