特集 ステップアップのための骨軟部画像診断-Q&Aアプローチ-
(第3章)下肢の外傷・障害 足関節靱帯損傷の画像診断のポイントを教えてください
川原 康弘
1
,
上谷 雅孝
1長崎労災病院 放射線科
キーワード:
X線診断
,
局所解剖学
,
MRI
,
靱帯損傷
,
足関節
,
足首損傷
,
足関節外側靱帯
,
脛腓靱帯
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Ankle Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Ankle Injuries
,
Lateral Ligament, Ankle
pp.s87-s91
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398856
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1. 重要な足関節靱帯には外側側副靱帯(前距腓靱帯,後距腓靱帯,踵腓靱帯),内側側副靱帯(三角靱帯:浅層=脛舟部,tibiospring部,脛踵部,深層=前脛距部,後脛距部),脛腓靱帯結合(前脛腓靱帯,骨間脛腓靱帯,後脛腓靱帯,横脛腓靱帯)がある.
2. 単純X線写真にて,外側側副靱帯断裂では内反ストレス正面像で距骨傾斜と距骨傾斜角増大,距骨・外果間離開が,前方引き出しストレス側面像で距骨前方偏位が,内側側副靱帯断裂では外反ストレス正面像で距骨傾斜と内側関節裂開大が,脛腓靱帯結合断裂では正面像で脛骨・腓骨間離開がみられる.
3. MRI にて,急性期の靱帯損傷では靱帯の腫大や信号上昇,たわみ,連続性消失,周囲軟部組織の浮腫がみられる.慢性期には所見が乏しくなり,診断困難になる場合がある.
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