特集 人工膝関節置換術のインプラントと術式の選択
インプラントデザインと選択 人種・生活様式の違いを考慮したインプラントデザイン
冨田 哲也
1
,
河野 賢一
,
清友 大惟
,
山崎 隆治
,
石橋 輝也
,
玉城 雅史
,
中根 邦雄
,
吉川 秀樹
,
菅本 一臣
1大阪大学 大学院医学系研究科運動器バイオマテリアル学
キーワード:
回転
,
脛骨
,
膝関節
,
人工膝関節
,
ライフスタイル
,
大腿骨
,
動作
,
補綴物の設計
,
膝関節置換術
,
座位
,
生体運動力学
,
人種因子
Keyword:
Race Factors
,
Sitting Position
,
Femur
,
Knee Joint
,
Knee Prosthesis
,
Movement
,
Life Style
,
Prosthesis Design
,
Tibia
,
Rotation
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
pp.234-240
発行日 2019年3月19日
Published Date 2019/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019161948
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これまで正常膝の深屈曲動態はmedial pivotによる回旋と、bicondylar rollbackで生じていると一元的に理解されてきた。しかし正常膝関節では動的深屈曲動作が異なれば動態も大きく異なっており、これまで静的非荷重状態で示されている動態とも異なっていることが明らかになった。人工膝関節置換術後正座可能な症例でも、スクワットと正座の動態は異なっている。大腿骨形状をCTデータより三次元化し、TKAの骨切りシミュレーションを行った。人種間による大腿骨形態の差異が認められており、それぞれの文化・生活様式に骨形態が適合してきた可能性が示唆されている。
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