特集 高齢者脊椎疾患の診断・治療の最近の進歩
骨粗鬆症性 骨粗鬆症患者に対する脊椎手術における補助療法 周術期のテリパラチド治療と同種骨移植の有用性
井上 玄
1
,
宮城 正行
,
齋藤 亘
,
井村 貴之
,
中澤 俊之
,
白澤 栄樹
,
藤巻 寿子
,
大鳥 精司
,
高相 晶士
1北里大学 医学部整形外科学
キーワード:
同種移植
,
骨移植
,
骨粗鬆症
,
術後合併症
,
術前管理
,
脊椎固定術
,
脊椎疾患
,
Teriparatide
,
骨銀行
Keyword:
Postoperative Complications
,
Osteoporosis
,
Preoperative Care
,
Transplantation, Homologous
,
Spinal Diseases
,
Spinal Fusion
,
Bone Transplantation
,
Bone Banks
,
Teriparatide
pp.119-124
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017405463
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Summary
骨粗鬆症椎体に対する手術は,術中の整復操作の制限や術後のinstrumentation failure・骨折な どのリスクが高く,ときに困難である。術前より副甲状腺ホルモン製剤のテリパラチドを使用す ることで,スクリューの挿入トルクの有意な増加と骨癒合期間の短縮が期待できる。また,移植 骨に同種骨を用いることにより,手術時間の短縮,出血量の軽減のほか,proximal junctional failureやimplant prominenceの予防にもつながりうると考えられる。
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