特集 ガイドライン改訂に伴う肺高血圧症(PH)診療の変化
診る9
【Expertise】PH診療における遺伝子診断の位置付け
平出 貴裕
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
肺高血圧症
,
BMPR2
,
RNF213
,
Weber-Osler-Rendu病
,
個別化医療
,
遺伝カウンセリング
Keyword:
肺高血圧症
,
BMPR2
,
RNF213
,
Weber-Osler-Rendu病
,
個別化医療
,
遺伝カウンセリング
pp.833-839
発行日 2026年8月9日
Published Date 2026/8/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002339
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肺高血圧症のなかでも,肺動脈性肺高血圧症(PAH)は生命予後不良の指定難病であり,発症原因の特定および根治療法の開発が望まれる。PAHの発症関連遺伝子はいくつか報告されているが,約7割の症例ではいまだに発症関連遺伝子が同定されていない。また欧米と日本では遺伝学的背景が異なるため,日本(あるいは東アジア)での検証が重要であると考えた。筆者らは,日本人PAH患者において,従来の肺血管拡張薬への反応性が乏しく,予後不良と関連する遺伝子変化を複数報告し,疾患発症メカニズムを解明するため,動物を用いた基礎実験を遂行している。臨床現場で得た未解決の問題を基礎研究で解明する,reverse translational researchの実践が,難病における個別化医療実現に向けて重要であると確信している。

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