連載 大切なことはすべて山下先生が教えてくれた 教え子達が伝えたい,心房細動診療の極意
第10回 カテーテルアブレーションの適応
大塚 崇之
1
1心臓血管研究所付属病院循環器内科
pp.1144-1149
発行日 2025年11月9日
Published Date 2025/11/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002086
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心房細動治療はこの四半世紀で大きな変化を遂げている。なかでもカテーテルアブレーションは最も大きな進歩の1つである。肺静脈隔離術が報告された当初は,非常に高難易度の手技であったため,日本においても一部の限られた施設,限られた症例に対して施行されていた。以降,さまざまなマッピングシステムやデバイス,ストラテジーが登場し,現在では日本においてカテーテルアブレーションの件数が年間10万人を超え,80%以上が心房細動に対して施行されている状況である。本稿では心房細動に対するカテーテルアブレーションに関して,適応・ストラテジーを含めた患者の層別化について考察してみたいと思う。

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