特集 最新の虚血評価と治療介入
識る4
冠微小循環障害(CMD)の診断と治療
池邉 壮
1
,
石井 正将
1
,
辻田 賢一
1
1熊本大学病院循環器内科
キーワード:
冠微小循環障害(CMD)
,
冠動脈狭窄を伴わない心筋虚血(INOCA)
,
侵襲的包括的精査(IDP/FCA)
,
CFR
,
IMR
Keyword:
冠微小循環障害(CMD)
,
冠動脈狭窄を伴わない心筋虚血(INOCA)
,
侵襲的包括的精査(IDP/FCA)
,
CFR
,
IMR
pp.126-131
発行日 2025年2月9日
Published Date 2025/2/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001804
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冠攣縮性狭心症(CSA/VSA)の診断と治療において,わが国は世界を大きくリードしてきた歴史があり,同疾患は循環器内科医のみならず,多くの領域の医師,医療関係者に認知されている。その影響もあってか,胸痛や,心電図で虚血性の変化が認められ,冠動脈に有意狭窄がみられなかった症例は,多くがCSA/VSAによるものと考えられてきた。しかしながら,CSA/VSAのみならず,冠微小循環の異常も,冠動脈狭窄を伴わずに心筋虚血をきたすことがわかっている。本稿では,冠微小循環障害(CMD)について,現在得られている知見をレビューする。
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