特集 心・血管カテーテル治療の最前線
冠動脈疾患の診断・評価に使用される装置 FFRとNHPR,CMDについて
村澤 孝秀
1
1東京医科大学八王子医療センター 臨床工学部
キーワード:
冠血流量予備比(FFR)
,
生理学的安静時指標(NHPR)
,
INOCA
,
冠微小循環障害(CMD)
Keyword:
冠血流量予備比(FFR)
,
生理学的安静時指標(NHPR)
,
INOCA
,
冠微小循環障害(CMD)
pp.1009-1014
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000002251
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圧センサ付きガイドワイヤ(Pressure wire)を用いて狭窄の遠位部および近位部の血圧を測定することで,血圧の比から冠血流予備量比(FFR)や生理学的安静時指標(NHPR)を算出することができる.冠動脈造影による病変の重症度判断には限界があるため,Pressure wireを用いて虚血を評価するFFRやNHPRは,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の適応判断に近年大きな役割を果たしている.また,INOCAや冠微小循環障害(CMD)についても昨今非常に注目されており,その概念や評価方法も十分に把握しておくべき,と考える.

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