特集 もう迷わない! 循環器薬物処方〜若手医師へ贈る熟練医の処方の考え方
III 実臨床で迷うことがある病態での薬物治療の実際
4. 広範囲急性心筋梗塞における急性期と遠隔期の薬物治療
新井 帝東
1
,
新家 俊郎
1
1昭和大学医学部内科学講座循環器内科学
キーワード:
広範急性心筋梗塞
,
致死性不整脈
,
うっ血性心不全
,
至適薬物療法
,
二次予防
Keyword:
広範急性心筋梗塞
,
致死性不整脈
,
うっ血性心不全
,
至適薬物療法
,
二次予防
pp.135-141
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001405
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急性心筋梗塞(acute myocardial infarction:AMI)の予後は,経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)や薬物療法の進歩により大幅に改善した。しかし,依然として急性期死亡率は7〜10%と高い。特に広範囲AMIは,心筋傷害の範囲が大きく,急性期での致死性不整脈や心不全発症が多く見られる。そのため,PCIだけでなく薬物療法も重要である。また急性期を乗り越え,遠隔期予後の改善には心保護薬の至適化が重要である。
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