特集 SHDカテーテル治療の現状を知ろう教育から適応,治療まで
識る6
ASを「さらに深く」識る
猪原 拓
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
大動脈弁狭窄症(AS)
,
大動脈弁置換術
,
経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)
,
予後
Keyword:
大動脈弁狭窄症(AS)
,
大動脈弁置換術
,
経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)
,
予後
pp.688-692
発行日 2022年7月9日
Published Date 2022/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000966
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大動脈弁狭窄症(AS)の予後を考えるとき,まず思い浮かべるのは「心不全発症から2年,失神から3年,狭心症状出現から5年」の予後であるとする症状出現と平均余命の関係である。この出典となる論文が発表されたのは実に50年以上前のことであり,高齢者に対して低侵襲の経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)が広く行われるようになった現代においても外挿できるのかは疑問である。本稿では,現代におけるASの予後に関して,深く掘り下げて考えてみようと思う。
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