特集 心エコー計測/抽出のコツ,身につけたい考え方/進め方
Ⅱ 身につけたい考え方/進め方
1 症状・所見から見た心エコー図スクリーニング(POCUS)
田中 秀和
1
1神戸大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
POCUS
,
FoCUS
,
EASY screening
,
救急外来
,
ショック
Keyword:
POCUS
,
FoCUS
,
EASY screening
,
救急外来
,
ショック
pp.76-79
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000730
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検査室で行う系統的エコー検査とは異なり,ベッドサイドで診療の一環として行う心エコー法はpoint-of-care ultrasonography(POCUS)と称される。POCUSとは,限られた時間のなかでの問題解決型アプローチを行い,病歴と身体所見から導き出された鑑別診断に基づき,観察部位・項目を絞る心エコー法であり,スクリーニングに有用である。特に救急外来などでのショックへの適切な介入のためには,その原因となっている病因を把握することが重要であり,素早い病態の把握が求められるため,検査室で行う系統的心エコー法は推奨されず,POCUSが有用である。本稿では,症状・所見からどのようにPOCUSが日常臨床で有用であるかを概説する。
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