まれな肝疾患の核医学診断（成人）

FDG–PET/CTが臨床応用されて久しいが，日常診療において肝腫瘍の転移精査などの目的でFDG–PET/CTが使用される頻度も高まっている。典型的な肝細胞癌，肝内胆管癌以外のまれな肝腫瘍に遭遇する頻度も多くなってきており，本稿では比較的まれな肝腫瘍のFDG–PET/CT所見を紹介するとともに，肝実質のFDG集積が変化をきたす比較的まれな病態に関しても併せて概説する。