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第20回
Douglas窩閉鎖のMRI評価,決定版!
藤井 進也
1
1鳥取大学医学部 画像診断治療学分野
pp.390-391
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001618
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子宮内膜症に伴うDouglas窩閉鎖に関連した5つの所見を4人の放射線科医が評価した。5つの所見は,①子宮後屈②後腟円蓋の挙上③腸管の子宮方向への引きつれ④子宮と腸管の間の線維性索状構造⑤子宮後壁漿膜面を覆う線維性プラークや線維性結節である。⑤の子宮後壁漿膜面を覆う線維性プラークや線維性結節は最も高い特異度,陽性的中率,正診率を有していた(各々84.3%,76.8%,64.5%)。最も正診率が高いのは③と⑤の組み合わせの62.7%で,感度は38.3%,特異度は89.8%であった。major criteriaは③〜⑤の所見,minor criteriaは①と②の所見と考えられ,minor criteriaの所見はmajor criteriaの所見と組み合わせて評価すべきである。
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