臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅳ 診療手技
C 穿刺および生検法
70.Douglas窩穿刺法
徳川 英雄
1
1聖マリアンナ医科大学・第2外科
pp.2460-2461
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220729
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ダグラス窩穿刺は,骨盤腔内の貯留液を採取することによって,腹腔内の炎症性病変や出血,卵巣腫瘍などを診断したり,気腹法などに応用されたりしている.また,必要とあれば,穿刺に引き続いて小切開を加えるだけでダグラス窩ドレナージに移行することができ,CTスキャンやエコー検査が発達している今日においても,診断,治療の両面から,まだその意義は失われていない.また,患者に対する侵襲や合併症が比較的少なく,特別な装置を要せず迅速かつ簡便に実施できるという利点を有する.
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