特集 臨床MRIを基礎から知る−さまざまな角度からMRIの魅力に迫る−
[骨関節領域]
小児の骨関節疾患
野崎 太希
1
1聖路加国際病院 放射線科
キーワード:
小児(child)
,
骨髄(bone marrow)
,
T1強調像(T1 weighted image)
,
chemical shift imaging
Keyword:
小児(child)
,
骨髄(bone marrow)
,
T1強調像(T1 weighted image)
,
chemical shift imaging
pp.159-160
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001275
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▶ 小児では成長発達に伴う変化を常に考慮する必要がある。骨髄組織も同様であり,小児は成人のパターンと異なる。脊椎においては25歳になるとほぼ脂肪髄になるとされるが,それまでは血液を作る赤色髄の成分を種々の程度で含むことになる。若年であればあるほど赤色髄成分が多い。
▶ 小児に限ったことではないが,腰背部痛,骨痛などの場合にT1強調像での骨髄信号は常に注目する必要があり,年齢相応の変化であるかどうかを考えなければならない。
▶ Dixon法を用いたchemical shift imagingは微量な脂肪成分の検出に有用となる。小児に限らず成人においても同様であるが,転移性骨腫瘍の検出や腫瘍性病変の評価の際に参考となる。
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