特別企画 放射線科スーパーセレクション2021 この発表,この着眼点に注目!
髄膜炎の画像診断
飯田 悦史
1
1山口大学大学院医学系研究科 放射線医学分野
キーワード:
髄膜炎(meningitis)
,
MRI
,
造影FLAIR像
Keyword:
髄膜炎(meningitis)
,
MRI
,
造影FLAIR像
pp.430-439
発行日 2021年4月26日
Published Date 2021/4/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000631
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髄膜炎は,日常の画像診断で比較的よく遭遇する疾患である。髄膜炎の診断は臨床症状,理学所見と髄液所見よりなされることが原則であるが,放射線科医は画像所見が髄膜炎として矛盾しないかを判断することが求められるとともに,病変の程度や広がり,合併症の有無についてもコメントする必要がある。さらに,髄膜炎と類似した画像所見を呈する他疾患との鑑別においても,放射線科医は重要な役割を担っており,それらの疾患の画像所見について知識を整理しておく必要がある。本稿では,髄膜の解剖,正常像,異常像について解説した後,髄膜炎の画像所見と鑑別診断について解説する。
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