日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
診断の遅れが致死的になる感染症 脳炎・髄膜炎 ヘルペス脳炎・細菌性髄膜炎・クリプトコッカス髄膜炎
三木 健司
1
1川口市立医療センター 内科
キーワード:
Aciclovir
,
PCR法
,
Steroids
,
Vidarabine
,
抗真菌剤
,
MRI
,
髄液
,
脳波記録法
,
髄膜炎-クリプトコッカス
,
髄膜炎-細菌性
,
脳炎-単純ヘルペス
,
Meropenem
,
遅延診断
,
髄液検査
Keyword:
Acyclovir
,
Cerebrospinal Fluid
,
Antifungal Agents
,
Electroencephalography
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Steroids
,
Vidarabine
,
Polymerase Chain Reaction
,
Meningitis, Cryptococcal
,
Meningitis, Bacterial
,
Encephalitis, Herpes Simplex
,
Delayed Diagnosis
,
Meropenem
pp.806-813
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021858
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・神経感染症は治療が遅れた場合には致死的、もしくは高度の後遺症を残しうる。いまだ高い死亡率・後遺症率である。・成人における中枢神経感染症の典型的臨床所見は4徴(頭痛、発熱、項部硬直、意識障害)である。・中枢神経感染症のもっとも重要な検査は髄液検査であり、本疾患が疑われた場合には禁忌に当たらない限り、治療前の速やかな施行が求められる。・初期治療として複数の病原体に対する治療を同時に行うことがしばしば強いられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010