Japanese
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特集 脊椎脊髄の冠名徴候・症候群
Ⅰ.冠名徴候
第6章:髄膜炎の徴候
Brudziński徴候
Brudziński Sign
大石 実
1
Minoru OISHI
1
1日本大学神経内科
1Department of Neurology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
髄膜炎(meningitis)
,
対側下肢反射(contralateral leg reflex)
,
項部徴候(neck sign)
Keyword:
髄膜炎(meningitis)
,
対側下肢反射(contralateral leg reflex)
,
項部徴候(neck sign)
pp.336-337
発行日 2015年4月25日
Published Date 2015/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200096
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はじめに
Józef von Brudziński(1874-1917)はポーランド人の小児科医で,髄膜炎を検出する4つの手技(対側下肢反射,項部徴候,頬現象,恥骨結合現象)1〜4)をドイツ語,フランス語で記載した.ドイツ語8),フランス語7)で論文を書いたことがある筆者が,原著に基づいた解説をする.4つの手技のうちBrudzińskiの名前をつけて呼ばれるのはBrudziński対側下肢反射とBrudziński項部微候であり2,6,10),Brudziński徴候は通常Brudziński項部微候を指す.フランス語の論文2)ではBrudzińskiのスペルがすべて大文字で記載されているためnのクレスカ(アクサン・テギュ)が省略されているが,本名はBrudzinskiではなくBrudzińskiである.
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