特集2 呼吸器疾患の別の顔−「典型例とちょっと違う」に気付く−
転移性肺腫瘍の別の顔
角 明子
1
,
近末 智雅
1
,
藤本 公則
1
1久留米大学医学部 放射線医学講座
キーワード:
癌の転移(cancer metastasis)
,
転移性肺腫瘍(metastatic lung tumor)
,
CT(computed tomography)
Keyword:
癌の転移(cancer metastasis)
,
転移性肺腫瘍(metastatic lung tumor)
,
CT(computed tomography)
pp.263-266
発行日 2021年2月26日
Published Date 2021/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000560
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転移性肺腫瘍の転移経路には,血行性,リンパ行性,経気道(気腔)性,播種性が挙げられる。転移経路の違いや原発巣または組織型の違いに応じて病変の分布や性状が異なり,さまざまな画像所見を呈するため,特徴的なCT所見を認識しておくことは重要である。本稿では,特徴的なCT所見を呈するものとして,微細〜粟粒大の結節が多発する血行性肺転移,気管支血管周囲間質の肥厚を呈するリンパ行性肺転移,consolidationやすりガラス影を呈する経気道(気腔)性肺転移,最後に非典型的な転移経路である気管支内転移について,それぞれの症例を提示し,解説する。
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