特集 放射線診断医を悩ませる全身イメージング
悪性腫瘍(固形癌)の全身CT
竹中 大祐
1
1兵庫県立がんセンター 放射線診断・IVR科
キーワード:
CT(computed tomography)
,
悪性腫瘍(malignant tumor)
,
遠隔転移(distant metastasis)
,
偶発所見(accidental findings)
Keyword:
CT(computed tomography)
,
悪性腫瘍(malignant tumor)
,
遠隔転移(distant metastasis)
,
偶発所見(accidental findings)
pp.624-635
発行日 2022年6月26日
Published Date 2022/6/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000933
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固形癌の画像診断は2つのタイミングがある。1つは初診時,癌の質的診断と病期診断が目的となる。この場合,基本的にCTが必要で適宜ほかのモダリティと組み合わせて診断を進める。CTに関しては頭頸部から胸部または上腹部,胸部から骨盤部まで撮影し,TNMを評価していく。このとき偶発所見が発見され,癌の遠隔転移との鑑別が課題となることが多い。もう1つは,治療後の経過観察である。経時的比較をベースとし治療効果判定,再発検索,遠隔転移検索,治療合併症検索を行う。
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