特集2 呼吸器疾患の別の顔−「典型例とちょっと違う」に気付く−
肺癌の別の顔
竹中 大祐
1
1兵庫県立がんセンター 放射線診断科
キーワード:
CT(computed tomography)
,
肺癌(lung cancer),浸潤性粘液腺癌(invasive mucinous adenocarcinoma)
,
器質化肺炎(organizing pneumonia)
,
間質性肺炎(interstitial pneumonia)
Keyword:
CT(computed tomography)
,
肺癌(lung cancer),浸潤性粘液腺癌(invasive mucinous adenocarcinoma)
,
器質化肺炎(organizing pneumonia)
,
間質性肺炎(interstitial pneumonia)
pp.258-262
発行日 2021年2月26日
Published Date 2021/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000559
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肺癌は日常診療で多く遭遇する疾患であり,現在の胸部画像診断における最も重要な対象疾患の1つである。不整形腫瘤影を呈し隣接臓器に浸潤する,リンパ節転移を伴う進行肺癌の診断は容易であり,最近ではさまざまな程度のすりガラス結節を呈する肺腺癌も胸部画像診断の常識となっている。この肺癌画像診断の理解の深まりとともに,典型的所見とはいえない肺癌も経験されるようになってきている。本稿では,非典型的画像を呈する肺癌のなかで遭遇する可能性が比較的高い症例を提示し概説する。日常診療における要注意症例として,明日からの診療の参考になれば幸いである。
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