特別特集 新型コロナウイルス感染症(COVID–19)を識る
Ⅲ COVID–19に対する放射線部の対応策 横浜市立大学附属病院におけるCT撮影:「発熱外来」受診患者への対応
山城 恒雄
1
,
岸本 真由子
1
,
中村 泰介
1
1横浜市立大学大学院医学研究科 放射線診断学
pp.1313-1314
発行日 2020年11月26日
Published Date 2020/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000476
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今冬より始まった新型コロナウイルス感染症(COVID–19)の流行に際して,感染者に適切な医療を提供しつつ,どのように院内感染・医療従事者への感染を防ぐのか,という相反する2つの課題が,COVID–19患者を積極的に受け入れる医療機関に重くのしかかった。横浜市立大学附属病院は神奈川県におけるCOVID–19の中核的な医療機関の1つであり,今もなお多数の重症患者の受け入れを行っている。同時に,SARS–CoV–2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)感染が「疑われる」外来患者に対しては,特別対応として「発熱外来」を設置し,他患との接触をなるべく減らし,CT検査やPCR検査を組み合わせて,真の陽性者の洗い出しと層別化を図る運用を継続中である。なお幸いにして執筆時点(7月末)で当院では,院内感染や患者から医療従事者への感染は生じていない。
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