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第8回
血管形成術①−総論−
中井 資貴
1
,
園村 哲郎
1
1和歌山県立医科大学・放射線医学教室
pp.940-945
発行日 2020年8月26日
Published Date 2020/8/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000355
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経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty;PTA)とは,血管内に挿入したバルーンカテーテルで,閉塞性動脈硬化症(arterio–sclerosisobliterans;ASO)や透析シャントに生じた狭窄や閉塞部位を拡張する治療法で,endovascular treatmen(t EVT)の1つである。PTAは,1964年Dotterらによって提唱され,下肢血管の狭窄や閉塞に対して行われたのが始まりである。血管拡張用バルーンカテーテルの基本構造は,1974年Grüntzigらにより考案され,その後,冠動脈,下肢動脈,腎動脈などの狭窄病変の治療に使われるようになった。
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