特集 MRIで読み解く 心臓と脈管:流れと機能
内皮細胞の血流応答異常が血管病変を招く
安藤 譲二
1
,
山本 希美子
2
1獨協医科大学医学部 生体医工学
2東京大学大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 医用生体工学講座 システム生理学
pp.4-12
発行日 2020年1月26日
Published Date 2020/1/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000102
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血管内皮細胞には血流の変化を敏感に感知し,形態・機能・遺伝子発現の変化を伴う細胞応答を起こす働きが備わっている。この血流応答は循環系の恒常性の保持に必須な役割を果たしているが,異常が生じると血管組織の炎症を伴う動脈瘤や粥状動脈硬化などの血管病が引き起こされる。
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