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特集 次世代を拓く整形外科教育
Ⅲ章.手術手技教育
1.Cadaver surgical trainingの有用性
Educational value of cadaver surgical training
清水 淳也
1
,
名越 智
2
J. Shimizu
1
,
S. Nagoya
2
1札幌医科大学整形外科
2札幌孝仁会記念病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Sapporo Medical University School of Medicine, Sapporo
キーワード:
cadaver surgical training
,
Thiel method
,
education system
Keyword:
cadaver surgical training
,
Thiel method
,
education system
pp.549-551
発行日 2026年5月25日
Published Date 2026/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_549
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は じ め に
外科医にとって手術手技の習得は,重要な課題である.近年は整形外科においても内視鏡,関節鏡などの低侵襲手術の普及により,手術技術の習得が必要な反面,手術における安全性の社会的な要求の高まりがあり,若手医師が実際の臨床現場で十分な経験を積むのは困難な状況である.従来はブタなどの動物やシミュレーターを用いたトレーニング,または上級医による術中指導(on-the-job training:OJT)などが行われてきた.しかし,動物ではヒトと解剖学的に相違がある点や倫理的な制約がある.シミュレーターは実際に体に触れないため,質的な実感が湧きにくい.また,シミュレーターの購入が高額であることや,部位や手技が限定されるという問題がある.OJTは患者の安全が優先されるため,途中で執刀を交代することがあるなど,反復練習を行うことは困難である.
Cadaver surgical training(CST)は,このような背景の中で近年注目されている.CSTは献体を用いた手術トレーニングであり,献体を相手に実際の手術手技を学ぶことが可能である.海外では以前からすでに導入されていたが,日本国内においても,医学教育や医療開発を含めた現場でのニーズが高まり,近年広まってきている.本稿ではCSTの現状を整理し,現在の課題と今後の展望について整理する.

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