Vocabulary
ガストロイド技術
竹原 俊幸
1
1近畿大学病院再生医療部
pp.744-744
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_744
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
ガストロイド(gastruloid)とは,胚性幹細胞(ESC)や人工多能性幹細胞(iPSC)といった多能性幹細胞(pluripotent stem cell)の自己組織化能力を利用し,胚発生初期の構造と分化過程を模倣するオルガノイドの一種である1,2).ガストロイドは,胚葉分化,胚軸形成,体節形成など,胚発生の複雑なプロセスを再現する点で画期的である.そのため,動物モデルでは困難であった胚発生初期の分子機構や細胞間相互作用の詳細な解析を可能にし,胚発生初期の分子メカニズムを解明する手段として有用性を示している3,4).
© Nankodo Co., Ltd., 2025