Japanese
English
経験と考察
海綿骨スコアと骨粗鬆症関連生活習慣病との相関
Relationship between trabecular bone score and lifestyle diseases associated with osteoporosis
富永 冬樹
1
,
松田 秀策
1
,
吉本 隆昌
1
F. Tominaga
1
,
S. Matsuda
1
,
T. Yoshimoto
1
1福岡整形外科病院
1Fukuoka Orthopaedic Hospital, Fukuoka
キーワード:
trabecular bone score
,
lifestyle disease
,
osteoporosis
Keyword:
trabecular bone score
,
lifestyle disease
,
osteoporosis
pp.429-432
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_429
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は じ め に
骨粗鬆症の診断は骨密度検査がメインであるが,海綿骨スコア(trabecular bone score:TBS)は二重エネルギーX線吸収法(DXA)の画像を専用のソフトウェアで濃度変動テクスチャー解析することで計測でき,骨微細構造の指標として骨質の構造特性を評価できるといわれている.当院では2022年5月に骨折リエゾンサービスを開始したのをきっかけに同月よりTBSを導入し,骨粗鬆症の診断や骨粗鬆症治療薬の決定に反映している.
また,2型糖尿病(DM)や慢性閉塞性肺疾患(COPD),慢性腎不全(CKD)などの生活習慣病が骨折リスクを上昇させると報告されており1~3),特に2型DMでは骨密度が正常であるにもかかわらず骨折を生じやすく4),骨質が影響している可能性が高い5).本稿では,TBSと骨粗鬆症関連生活習慣病との相関について検討したので報告する.
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