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連載 卒後研修講座
整形外科医のための関節リウマチ必須知識
Update on the management of rheumatoid arthritis for orthopedic surgeon
村田 浩一
1
K. Murata
1
1京都大学大学院リウマチ性疾患先進医療学講座
1Dept. of Advanced Medicine for Rheumatic Disease, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto
キーワード:
RA
,
treat to target
,
methotrexate
Keyword:
RA
,
treat to target
,
methotrexate
pp.339-346
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_339
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は じ め に
関節リウマチ(RA)の治療は2003年に本邦で腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬が承認されて以来,生物学的製剤は9種,ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬5種,およびバイオシミラー製剤も使用できるようになった.また,RAを早期に診断するための米国リウマチ学会/欧州リウマチ学会(ACR/EULAR)の2010年の分類基準,また種々の治療のガイドラインも整えられ,RA患者の予後は飛躍的に改善した.RAの治療手段は多様であり,ガイドラインやリコメンデーションを参照しながら,各医師による治療成績に差が出ないように注意する必要がある.本稿では日本リウマチ学会が発刊した『関節リウマチ診療ガイドライン2020』1)に即して,卒後間もない医師が知っておくべきminimum requirementを解説する.
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