連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
栗山 新一
1
1京都大学大学院整形外科講師
pp.337-338
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_337
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Question
症 例.80歳,女.
主 訴:両膝関節痛.
既往歴:骨粗鬆症[膝関節痛出現時の3年前から治療中であり,骨密度の若年成人平均(YAM)値との比較は60%台後半であった].
現病歴:XX年1月ごろより,外傷などの誘因なく起床時に今まで生じたことのない左側優位の両膝関節痛が出現した.疼痛が次第に増強し,歩行障害を生じたため当科を受診した.
身体所見:外来受診時,杖なし歩行はなんとか可能であったが,強い跛行を認めた.診察上両膝可動域に制限はなかったが,両膝内側関節裂隙に強い圧痛があり,関節水腫による膝蓋跳動をわずかに確認した.
X線所見:図1に初診時の両側膝関節単純X線正面像を示す.
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