Japanese
English
手術器械の改良
リバース型人工肩関節置換術におけるバリアングルガイドの有用性
Use of variable angle guide for reverse shoulder arthroplasty
福田 昇司
1
,
川真田 純
1
,
西良 浩一
2
S. Fukuta
1
,
J. Kawamata
1
,
K. Sairyo
2
1高知病院整形外科
2徳島大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kochi Hospital, Kochi
キーワード:
reverse shoulder arthroplasty
,
glenoid component
,
variable angle guide
Keyword:
reverse shoulder arthroplasty
,
glenoid component
,
variable angle guide
pp.1034-1037
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1034
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は じ め に
リバース型人工肩関節置換術(RSA)では,肩甲骨コンポーネントの正確な設置が術後成績を左右する重要な因子となる.しかし術野が狭く,解剖学的指標に乏しい関節窩に計画どおりにインプラントを設置することは容易ではなく,関節窩の変形が著明な場合にはさらに困難となる.
ナビゲーション手術やpatient specific instrument(PSI)を用いたコンピュータ支援手術はインプラントの設置精度を向上させ,人工股関節1,2)・膝関節全置換術3,4)では一般的な手技となり,人工肩関節置換術5~8)でも導入されている.しかし,費用や追加処置による手術時間の延長などの問題があるため,筆者らは術前計画で予定した矯正角度を自由に設定できるガイド(バリアングルガイド)をジンマーバイオメット社と共同で作成した.本稿では,本ガイドの詳細とその使用経験について報告する.
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