Japanese
English
経験と考察
腰椎MRIでみつかった脊椎外病変の合併頻度
Frequency of extraspinal findings detected by lumbar spine magnetic resonance imaging
久保田 聡
1
,
久保田 亘
1
,
遊佐 直道
1
,
有坂 俊
1
,
松宮 正紀
1
S. Kubota
1
,
W. Kubota
1
,
N. Yusa
1
,
M. Arisaka
1
,
M. Matsumiya
1
1久保田整形外科医院
1Kubota Orthopaedic Clinic, Hiratsuka
キーワード:
extraspinal findings
,
lumbar spine MRI
,
frequency
Keyword:
extraspinal findings
,
lumbar spine MRI
,
frequency
pp.943-947
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_943
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は じ め に
2019年厚生労働省国民生活基礎調査での有訴者率の中で腰痛は男性で第1位,女性で第2位を占め,頻度の高い症状となっている.腰痛を主症状とする疾患として,腰部脊柱管狭窄症や脊椎椎体骨折があり,診断方法として腰椎MRIが有用であるとされている1,2).近年はMRIの普及および画像精度の向上が著しく,腰椎MRIの施行時に偶発的に脊椎外病変が発見されることがある3~7).
われわれは2020年に腰椎MRIで偶発的に腹部大動脈瘤を認めた症例の頻度が1.0%であると報告した8).腰椎MRIでの脊椎外病変は,血管性病変以外にも泌尿器疾患や婦人科疾患,消化器疾患といったさまざまな疾患が報告されている3~7).本研究は当院で腰椎MRIを撮像した患者における脊椎外病変の合併頻度について検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2023